月末恒例の造り酒屋をもっと知る会に行ってきました。
今回は複数のレポートを取り混ぜて再構成させて頂きます。
【炎天下で飲む夏の日本酒カクテルと
~第3回日本全国くさいものまつり~】乾杯は新潟は
越の誉の
※1発泡性純米酒 あわっしゅ で。
夏らしい甘やかでさっぱりとした発泡日本酒です。
そしてここからが怒涛のくさいもの大行進です。
①
干し納豆・同カレー味・同キムチ味(とちぎや納豆店) VS玄米古酒
干し納豆を開封したとたんに広がる強烈な納豆臭。
これが本来の納豆の香りなのだろうか。
合わせる古酒もなんとなく老香を放つもいいかんじでマッチ。
②
大徳寺納豆(紫竹庵)VS
※2貴醸酒:華鳩干し納豆の臭さに隠されて比較的健全に思えましたが、
大徳寺納豆はこう見えて結構酸もきつく、やはり臭い。
合わせた貴醸酒はマディラ酒やシェリー酒といった趣の
バニラ様の華やぎのある香りを放ち、まさに対極的。
しかしながらその隠れ持った強さが大徳寺納豆の旨味と酸味を
さらに引き立ててくれる。
③
早来燻製卵+
新篠津キムチ VS
大吟醸 あらばしり(熟成)+冷やし甘酒(蔵特製)
薫製卵はキムチとチーズの過激な匂いに隠れて
まるでただの美味しい味付き半熟卵。
この日の中では一番まともな食品だったと断言しましょう。
あらばしりのアルコール感が香りを広げ、そして洗い流していきます。
冷たい甘酒は夏の季語。ここまでで疲れた鼻と舌に優しい味わい。
④十勝メーメーチーズ(
十勝千年の森 シェーブル熟成タイプ +
同炭タイプ 牛乳80%山羊20%)
VS 発泡日本酒(強炭酸)
開栓時に爆発を楽しむというパフォーマンス付き。
とにかく臭いこのチーズは思いの外味はさっぱりしています。
なんとなく獣臭いようなプラスティック臭のようなモノを感じます。
強炭酸の発泡酒は若干爽やかとは言い難い温度でした。
匂いはどちらかというと奈良漬けのようで所謂米の漬け物でした。
⑤
鮒ずし(総本家 喜多品)vs大吟醸
鮒鮨は昨年までと仕入れ先を替えた模様。
熟れたチーズ臭に似た激しい酸臭が鼻につく。
魚、魚卵、飯を少量ずつ口に含むと匂いの陰から旨味が広がる。
これまでの臭いものの中では日本酒に一番合いそうな気がした。
⑥
古造りくさや(くさや本舗 新島みや藤) VSお燗
二七八+渡酉里(酒蔵祭限定大吟醸のお燗!)
くさや・・・焼く前からとにかく臭い。
会場全体に臭ってます。
程なく焼き上がり、煙と共に異常な匂いが内に充満・外に流出。
泣きそうなニオイをこらえてひと口含むと、アミノ酸の塊が
物凄い勢いで口中に広がり至福・・・でも鼻に抜ける臭いは酷い。
燗酒の旨さが染み渡るものの鼻に付着した臭いは残ったまま。
⑦100年の蔵元瓦焼き
塩辛(小田島水産食品) VS梅と柚子の日本酒二本立て(小林家自家製)
※梅=日本酒仕込3年物
※柚子=容量に対して柚子の絞り汁4分の1、蜂蜜、酢、日本酒
塩辛の陶板焼きは卵の次にまともな食品でしょうか。
臭いと言うよりは香ばしく、そそられる匂い。
海水浴場のイカ焼きの匂いです。多くの日本人はこれは好きでしょう。
手製の日本酒カクテルはさっぱりしていて、口を漱ぐようでした。
こうして全員が
「臭い仲」となったところで三々五々お開きとなりました。
炎天下どころか深夜からの豪雨に雷雨のうえに
開催中も小雨がぱらつくことがありましたが
酒造の皆さんの協力で屋根のある会場を提供して頂き
濡れずに楽しませて頂きました。ありがとうございます。
※1先日の地震で大打撃を受けた越の誉さんです。
一日も早い復興再建を願っております。
今回は新潟地震復興支援のための参考出品です。
通常の知る会では北の錦のお酒を試飲させて頂いております。
※2貴醸酒とは、仕込水の変わりに純米酒で醸造したもの。
なおこちらも参考出品です。
- 2007/07/28(土) 23:59:59|
- 造り酒屋を知る会
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「二七八」一升瓶と「渡酉里」四合瓶の瓶ごと燗は豪快でした♪
ついつい呑み過ぎて、ただの酔っ払いに。。。
帰りのバスでは、自分の匂いも気にならなくなってました。(^^ゞ
- 2007/08/02(木) 12:25:32 |
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- まっちー #COVj8X2A
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